【パティシエの仕事】個人店勤務のメリット・デメリットについて。

パティシエの仕事
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みつまめ
みつまめ

こんにちは!閲覧いただきありがとうございます。

6年間の勤務を通して製造とサービスの両方を経験しました。人に喜んでもらえる仕事にやりがいを感じると同時に、長時間労働、低賃金、職場の人間関係、将来に対する不安、、。など、働いていく中で多くの悩みも生まれました。

「好きじゃないと続けられない。けど、好きだけじゃ続かない。」

本当にその通りだと感じます。

パティシエとして働くことの大変さ、そして、やっぱり好きなパティシエという仕事のやりがい、楽しさについて。実際に働いてみて思ったこと、感じたことをブログにしています。

同じ職業の方、同じ悩みを抱えている方、パティシエという職業に興味のある方、お菓子作りが好きな方。多くの方の役に立てれば、嬉しいです。

みつまめ
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今回は個人店に勤務する場合のメリットデメリットについてまとめてみました。

(※もちろんこれはすべての職場に当てはまるわけでもありません。あくまで一例です。)

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個人店勤務のデメリット

まずは個人店勤務のデメリットを上げるとしたらこちら

  • ホテルや企業に比べて勤務時間が長い&休日が少ない
  • お菓子を作ることだけに専念できるわけではない
  • 教育環境が整っていない
  • 人間関係が悪くても逃げ場がない

順番に説明していきます。

ホテルや企業に比べて勤務時間が長い&休日が少ない

私の場合朝は6時半~夜は仕事が終わり次第。夏場の閑散期は8時に終わることもあれば、冬場の繁忙期になると22時を回ることもあります。
入社したばかりの頃の休日は月に6回繁忙期になれば月に4回でした。(今は以前より増えました◎)

12月は10連勤13連勤と続くため、一二年目は結構しんどかった思い出があります、、。

お菓子を作ることだけに専念できるわけではない

ホテルや企業の場合、製造とは製造、販売は販売、と役割が分かれていることの方が多いと思います。なので「パティシエ」として就職したのならば一日の仕事内容は菓子製造に限られると思います。しかし、私が勤務している個人店はお店自体を従業員で回していく感じです。製造もするし、販売もするし、喫茶の接客もする。なので人によっては作業内容の偏りが出てきます。新人が入っていたら新人が接客ポジションに入るため、繰り上げで厨房に入るような仕組みでした。社員の入れ替わりのタイミングによっては、一日中厨房での作業が続く場合もあれば、、一日ずっと販売の仕事だったり、厨房と販売をいったり来たり、、とパターンはさまざまでした。

教育環境が整っていない。

個人店の場合学校の様に一から丁寧に仕事を教えてもらえる、、。

とは、思わないほうが良いかもしれません、、、(笑)

これといったマニュアルがあるわけでもないので、正直後輩に対する教え方は人それぞれです。(文章ややこしいですが、教えてくれる先輩も誰かに教え方を教えてもらって教えているわけではありません。)見て覚えて、仕事は自分で探す。が基本だと思っておいた方がいいです。もう一、二年目なんて毎日必死です、もう、毎日凹んでました、、、、。

教えてもらえるのは最初の一回だけのつもりで聞いた方がいいです。もちろん、一回で覚えられないこともたくさんあると思います。

二回目以降分からない場合は、もう怒鳴られるの覚悟で聞きに行くしかありません、、(笑)(経験済)。忘れてしまったら「すみません、忘れてしまいました。もう一度教えてください。」忘れてしまったことを正直に言いましょう、、。勝手に分からないまま進めてミスをするより何倍もいいです。(経験済)こればっかりは、自分可愛さ捨てましょう、。もう、覚悟を決めてあきらめましょう、、、怒鳴られても覚えてしまった方がその先が楽です。

もちろん優しく教えてくれる先輩もいます。

実際の勤務先ではこんな感じでした。(あくまで一例)

「今日の仕事内容」が書かれたボードを見ながら、自分で段取りを考えて、仕事をしていきます。厨房に入ったばかりの頃は、「(いったいこれはどうしたらいいんだ、、、。)」と一人固まりました(笑)誰もああしろ、こうしろ、言ってくれません。お店の仕事もいったいどういう形で進んでいるのか全く分からず、まずは教えられた洗い物をしながら、必死に先輩が何をしてるのかを観察してました、、。初めは接客がメインのため、洗い物をしながら、接客に呼ばれたら接客に行き、また、洗い物に戻る。だんだん洗い物にも慣れてきて、時間ができたら、すきを見計らって先輩に「手が空いたので、何か手伝うことはありませんか???」と聞きに行く、、。そしてようやく一緒に作業させてもらえる。教えてもらったことはまた別の日、同じ仕込みが入った時に必死に洗い物を終わらせ、手が空いた時に「手が空いたので一緒にやらせていただだいてもよろしいですか???」と聞きに行く。忙しいときはもちろん教えてもらえないので、近くでできる作業しながら、先輩が仕込ん出る様子を見て、必要な道具や手順を覚えていく。

先輩にもよりますが(性格の悪い)ごめんなさい全く教えてくれない先輩の場合、地獄でした、、。厨房の空気もピリついているため、始めの頃は厨房に入るのがそれはもう、めちゃくちゃ嫌でした。(笑)一つ上の先輩が優しかったのが救いです。

人間関係が悪くても逃げ場がない。

6年間の中で仕事内容、体力どうのこうのよりも、私はこれがとってもつらかったです(笑)今となってはもう過去のことですが、どうしても、どう頑張っても合わない先輩がいた当時はめちゃくちゃつらかった、、、。個人店は特に逃げ場ないです。(笑)(当時は笑いごとじゃなかった)

何をしても理不尽に怒られる、何を質問しても答えてもらえない、案の定、失敗の擦り付け等々「おおい、、、ほんとにあるんかこんなこと」みたいな出来事もありまして、いや、一体どうしたらいいんだ、もうお手上げ状態。正直同じ空間にいるだけでキツイ、、。さて、どうしよう、、、。家に帰っては「パティシエ・鬱」とかでめちゃくちゃ検索してました、、必死に自分を守りながら、どうにかこうにか周りに助けを求めて切り抜けました。

当時は私は私でめちゃくちゃ被害者意識があったんですけど、今思えばその先輩も結構病んでたというか、先輩は先輩で追い詰められてた気がします、、、。その先輩は結構自分を表に出さないというか、どちらかといえば言いたいことがあっても言わないし、特に立場が上の人には言えない感じのタイプでした。積りに積もったしわ寄せがこっちに来てたんだな~なんて今になって思ったりします。、。

個人店に勤務する場合、一人で悩みを抱え込んでしまうタイプの場合は結構危ない気がします、どこかできちんと発散できるタイプだといいのですが、というのも、一日中お店にいるわけで、作業内容としては基本的に毎日おんなじことの繰り返しなわけです。なのに、一日中周りに気を使って、悩みがあっても相談できない、我慢我慢、耐える耐えるを繰り返してたら、そりゃあ病むわ!!!!と。


なので、一人でもいいから悩みが相談できるとか、共有できる人が職場内いればいいのですが、そうじゃない場合、拘束時間の長い個人店はかなりきついと思います、。(これ、悩みを相談できる・共有できる人は職場内にいることがポイントです。職場内に一人でもそういった人がいればまだ、どうにか上手く抜くとこ抜いて立ち回ることができます。
家族や友達は励まされることはあっても本当の意味合いで共有できないので、結局耐えるしかなくなるんです、、。)

もしそうなった場合、すぐに辞めるという選択が取れればいいのですが個人店の場合、その選択肢が取れないことの方が多い気がします。なので、個人店勤務を考えている方は(個人店に限らず)、自分の中で、何がどうなったら、辞めるか、もし、辞められない場合はどうするか、そういったことを事前に考えておくことをお勧めします。

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個人店勤務のメリット

個人店勤務のメリットはこちら 

  • シェフやオーナーと直接交渉・相談がしやすい
  • お客さんとの距離が近い
  • お店の全体像が見えやすい

交渉・相談・がしやすい。

大きな企業やホテルと違ってお店で一番トップの人(シェフやオーナー)との距離が近いことは個人店のメリットの一つだと思います。特に個人店の主導権を握ってるのは、シェフよりマダムだったりします(小声)

何か問題があった時の相談だったり距離が近い分意見を通しやすい気がします。

お給料も、歩合制の側面があるので、(もちろんお店によりますが)自分の頑張り次第であげられます。そういったアピールがしやすいのも個人店の良さかもしれません。

お客さんとの距離が近い

個人店の場合、お客さんとの距離が近いです。常連さんと仲良くなれるのも、個人店のメリットだと思います。やっぱり、ショーケースを前にして「うわ~美味しそう~!」とか「きれい~!」とか言われると、結構嬉しいです。

お店の全体像が見えやすい。

個人店で働いていると、発注から、製造、販売、とお店の全体像がよく見えます。

技術だけでなく、お店の経営部分も見えやすくなります。

どれくらいの在庫とどれくらいの材料でどれくらいのケーキを作って、どれくらいの売り上げになるのか。そういった、ただ作るだけ、では気がつけなかった、「お金の流れ」が見えやすい。のも個人店ならではかもしれません。

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まとめ

なんだか、デメリットの方が目立つ記事となってしまいました、、。(笑)

今回分類したデメリット・メリットも立場によってはある時はメリットに変わったりまたある時はデメリットだったりすると思います。(それをいったらおしまい)

結局のところ自分が何を大切にするかどうかな気がします。

もちろん、何度も言いますが、これはあくまで、一例です。(笑)

何千、何百もあるうちの一つの例です。
何かの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました◎


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