こんにちは！閲覧いただきありがとうございます。
6年間の勤務を通して製造とサービスの両方を経験しました。人に喜んでもらえる仕事にやりがいを感じると同時に、長時間労働、低賃金、職場の人間関係、将来に対する不安、、。など、働いていく中で多くの悩みも生まれました。
「好きじゃないと続けられない。けど、好きだけじゃ続かない。」
本当にその通りだと感じます。
パティシエとして働くことの大変さ、そして、やっぱり好きなパティシエという仕事のやりがい、楽しさについて。実際に働いてみて思ったこと、感じたことをブログにしています。
同じ職業の方、同じ悩みを抱えている方、パティシエという職業に興味のある方、お菓子作りが好きな方。多くの方の役に立てれば、嬉しいです。
【パティシエの仕事】今回は専門学生編！「初めての企業訪問、何が大切？」「どんな質問をするべき？」「お店の人はどんなところを見ているの？」そんな方におすすめの記事です。
パティシエとしてお店に就職して、企業訪問に「行く側」から、「見る側」に。
今まで企業訪問に来る学生さんをたくさん見てきました。
「見る側」になって初めて分かる、企業訪問で大切なこと。
就職先を見つけるにあたって、これから企業訪問に行きます！という学生さんに向けて、いくつかのポイントとともに、紹介していきたいと思います。
「企業訪問の学生さんが来る」って日は、「どんな子が来るのかな～今頃緊張してるのかな～？？」と自分の企業訪問のときを思い出して、ちょっと、そわそわしてみたり（笑）
では、順番に見ていきましょう！！
「電話する」ときのポイント
お店で電話を取るようになって、受話器から聞こえる声のトーンや話し方で、電話の相手を無意識にイメージしている自分に気がつく。
そして、ふと思う。
「あ、電話での印象って、とっても大事だな。」と。
お店に電話をくれる学生さん。低いトーンで「学生なんですけど、、企業訪問について、聞きたくて、、、」「、、、、。」
「はい。」
、、、、、、。（笑）
うん、そうじゃない、そうじゃないんだ。（笑）たかが電話、されど電話。とっても大事なことなのです。
まだまだ学生さん。分からないのも分かるけど、いつまでたっても分からない！じゃ、しょうがないので、今がチャンス。
この機会に覚えましょう。
電話をする際は、まずは以下のように言いましょう。
「お忙しいところ恐れ入ります。○○専門学校の○○と申します。只今お時間よろしいですか？？」
これだけで、印象が全く違います。
特に最初と最後の一言。お店側への配慮。
「お忙しいところ恐れ入ります」（実際お店は忙しい。）
「只今お時間よろしいですか」（実際お店はお時間よろしくないことのほうが多い。）
、、、、、。（笑）
（タイミングが良ければ、その場で話を進めるけれど）名前と連絡先を聞いて、「また折り返しお電話させていただきます。」ってことのほうが多いです。
電話が終わって、企業訪問の電話だったことを伝えると、ほかのスタッフから聞かれる。
「どんな感じの子だった？？」
だって、もしかしたら今後一緒に働くことになるかもしれない子からの電話。
やっぱりほかのスタッフだって気になるのです。
暗い感じの子だった、、
普通の子だった、、明るい感じの子で、とってもしっかりしてました！
そんな会話をすることも、、、。（笑）
でも、「変に思われたら、どうしよう、」「うまく話せるか不安」なんて、心配しすぎなくても大丈夫。
大切なのは、明るい声で、はっきりと。そして、まずはこの一言。
「お忙しいところ恐れ入ります。○○専門学校の○○と申します。只今お時間よろしいですか。」
あとは、落ち着いて、丁寧に、一生懸命なのはきちんと伝わってます。
「訪問する」ときのポイント
パティシエという以前に就職するということは、あなたも立派な社会人。
書いてあることは基本のことかもしれないけれど、見ていると意外とできていない学生さんが多い印象。
企業訪問に行く前にもう一度確認してみましょう。
身だしなみは大切！特に髪の毛！はきちんとまとめよう！
一に清潔、二に清潔！三四も清潔、五に清潔！！！！！（あれ、なんか微妙にちがう気がする
ってぐらい、飲食店、サービス、製造業、特にパティシエ。
清潔感。とっても大事です。
そんな清潔感が一番出る部分。それは「髪の毛」
「ボサボサの髪の毛」って、思ってる以上に悪い印象を与えます。
前髪はきちんとピンでとめる！後ろ髪が長い子はきちんとまとめる！！！
はい！今すぐ！！！鏡の前でチェック！！！
約束の時間の10分前にお店に行こう。
約束の時間の10分前にお店に行く。
基本中の基本ですが、意外とギリギリにくる子が多い！！！！
（10分前になっても姿が見えないと、え、今日の子、大丈夫かな・・）と私のほうが不安になる。（笑）
10分前ちょうどに着こう！よりも、早めにお店の近くまで行き、お店の周辺でちょっと待つ。少し余裕のある状態ぐらいでベストです。
お客さまがいるときは、少し待つ。
お店が混み合って、なかなか、お店の人に話しかけられない！そんなときは、いったん、邪魔にならないところで待ちましょう。
「すぐ声をかけなくちゃ！」と慌てなくても大丈夫。約束の時間にケーキ屋さんにスーツを着た子が現れたら、お店側も「あ、企業訪問の子だな。」と大体わかります。
（お店によっては販売の方に、学生が来ることが伝わってない場合もあるので、もし、少し待ってみて気づかれてないかな？？ってときは、近くのスタッフさんに声をかけてみましょう。お客様への配慮は忘れずに。）
待ってる間って、緊張するよね、、、でも大丈夫、緊張してるの分かってるから！私も以前はその立場だったから！！（むしろ応援してるから！！）
第一印象ってとっても大事！「明るい」「笑顔」それだけで好印象！！
「今日○時に企業訪問をお願いしていました○○です。」
笑顔で明るく、目を見て言われたら、「あ！この子素敵！！」ってなります。
「笑顔」「明るい」たったそれだけで、受け取る印象って全く違ってきます！！！
ちょっと言い間違えたって、たどたどしくたって、そんなのこの二つでちゃんとカバーできます！！それくらい、笑顔で明るいって大事。（本当に！）
特に、人数が少ない個人店の場合、新入社員一人入るだけで、お店全体の雰囲気って変わります。ケーキ屋さんはサービス、接客業。お客様に与える印象、って大事です。それに、スタッフだって、明るくて素直で元気！そんな子と一緒に働きたい！
シェフ（もしくは担当の方）が来たら座ってても一回立とう！！！そしてもう一回挨拶しよう！！！
これ、伝えたい。めちゃくちゃ伝えたい。
こちらでお待ちください。と言われてから、椅子に座り、シェフが来た時、、、座ったままの学生さん、、、、、、。陰から見守ってるわたし、めっちゃそわそわ？（ひやひや）しちゃう！！
一回立とう！！！！シェフの姿、もしくは担当の方が見えたら、いいからとりあえず、一回椅子から立とう！！！
そんで、もう一回、「お忙しいところすみません。○○専門学校の○○です。本日はよろしくお願いします。」って、もっかい言おう！！
座ったまま。「あ。」って挨拶もない学生さん、、、。あかんよ！！！！！！
もう、座ったままの学生さんのところに行って、おせっかいにも言ってあげたい。（実際そうはいかないので、この場をかりて伝えようと思う。）
「質問する」ときのポイント
入社してからの、「こんなはずじゃなかった！！！！」を防ぐためにも、一番大切な質問編！！
企業訪問に行ったらどんな質問をしたら良いの？？
今日はそんな方のために私が学生時代に「企業訪問で実際にした質問」をまとめてみました。
【価値観編】
- どういった人と働きたいか。どういう人材を求めているか。「○○（お店の名前）ではどういった人材を求めていますか？実際に一緒に働きたい人はどんな人ですか？」
- シェフはお菓子を作る際に何を大切にしているか。「シェフがお菓子を作る際に大切にしていることは何ですか。」
- シェフがわくわくするときはどんなときか。大変なことはなにか。「シェフが仕事をしていて楽しいときやわくわくするときはどんなときですか。また、仕事をしていて大変なことは何ですか。」
【労働条件・職場環境編】
- 実際の勤務時間や休みの日数はどんな感じか（出勤時間や帰宅時間など）「募集要項にはこのようにかいてありましたが、実際の勤務時間や休日の日数はどんな感じですか。」「実際に昨日は何時に帰宅して、今日は何時に出勤していますか。」「お休みや仕事終わりにスタッフ同士で食事に行ったりすることはありますか。」
- スタッフはどこに住んでいるのか。「働いているスタッフは近くに住んでる方が多いですか？それとも、実家暮らしですか？」
- クリスマスなどの繁忙期はどんな感じか。（勤務時間、仕事内容の変化など）「毎年のクリスマスどんな感じですか、勤務時間や仕事内容はどのように変化しますか。」「実際に去年のクリスマスはどのくらいのケーキを仕上げましたか。」
- 従業員は何人で何年目の人が働いているのか。「現在何人の方が働いていますか、それぞれ、何年目の人ですか。」
- 休憩時間はきちんとあるか、まかないが出るのかお弁当持参か。「朝食や昼食はどのようにとられてますか。」
【仕事内容編】
- 一日の業務の流れはどんな感じか。「一日の業務の流れはどのような感じですか」
- 一年目の仕事内容はどのような感じか。「一年目の仕事内容はどのような感じですか。」「二年目、三年目と業務内容にはどのような変化がありますか。」
- 作るだけか、それとも、接客や販売にも携われるか。「製造も販売も経験したいと考えているのですが、就職したら、製造と販売の両方に携わることはできますか。」
【将来展望編・その他】
- お店で働いて、独立したスタッフはいるか。「こちらのお店で働いて独立したスタッフはいますか」
- 研修はさせてもらえるか。「就職を考えているのですが、研修をさせていただくことは可能ですか。」
- 厨房の様子を見せてもらうことはできるか。「もしよろしければ、実際に厨房の様子を見せていただくことは可能ですか。」
などなど。
でもちょっと待って、質問する前に一回自分で調べよう。学校の資料や募集要項、ネットで調べたら分かること、もたくさんあるはず。
まずは自分で調べて、分からないところ、や、「○○って書いているけど、実際はどうなんだろう、、、」と疑問に思ったことを聞きましょう。
そして、企業訪問の際に質問していたほうがいいこと、それはシェフの価値観。
パティシエの仕事を続けるうえで、自分が将来どういったパティシエになりたいのか、を想像して、自分に合うお店を見つけることがとっても重要になってきます。
お店によって「フランス菓子の文化を伝えたい」、だったり、「町のケーキ屋さんとして、愛されるお店でありたい」とか、「人を喜ばせたいという思いが一番」「ケーキを通して自分の世界を表現したい」など、お店が違えば価値観は全く違います。
「人に喜んでもらいたい！！お客様の笑顔が見たい！」という思いが強い子が「パティシエはつくる専門！サービスには全く関わらない！」っていうパティスリーに就職して（逆もしかり）、あれ、なんか思ってたのと違う、、となってしまわないように、自分の価値観とお店の価値観があっているか、質問の中できちんと確認しておくことが大切です。
初めて就職するお店、お店の選び方ひとつで、今後の「パティシエ人生」が大きく変わってしまう！なんてことも！！！質問を考えると同時に「自分は将来、どうなりたいのか」と、もう一度、自分の価値観について考えてみましょう。
「お店を出る」ときのポイント
最後の最後まで、しっかりと。
「最後はお店を出る」ときのポイントです。
しっかりと感謝を伝えよう。
質問も終わり、最後に印象よく見せる
魔法の一言
「本日は、お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました。」
実際お店側は、忙しい中、作業の手を止めて、学生さんのために時間を作ってくれているわけです。
「ありがとうございました。」だけじゃなく、
「本日は、お忙しいところ、お時間をいただき」ありがとうございました。
この一言があるのとないのとでは、受け手の印象も全く変わってきます。
忘れないように、一度声に出して実際に言ってみよう！！！
「本日は、お忙しいところ、お時間をいただきありがとうございました！！！」
終わりよければすべてよし。お店を出るまで丁寧に。
お店を出るとき、スタッフの人がいたら、今日はありがとうございました。ってひとこと声をかけましょう。
扉を閉めるとき、しっかり両手でしめましょう。
中にスタッフの人が見えるなら、きちんと会釈して帰りましょう。
お店の人が見てるのって、実は、そういうところです。
まとめ
パティシエの仕事は、長時間労働、低賃金、で離職率が高い職業。といわれているけれど、環境がどうのこうの、それよりも何よりも、「自分に合ったお店を見つける」ということが一番大切なのかな。と、思う今日この頃。
適当に選んで、適当に決めてしまっては、「そのお店で働く理由」が自分の中にないから、つらいところにばっかり目がいって、「パティシエの仕事」って、しんどい！！！！って、なってしまうと思うんです。
せっかく好きなことなのに、それって、やっぱりもったいない。
是非、企業訪問を利用して、「自分に合ったお店」を見つけてください
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あなたのパティシエ人生が素敵なものになりますように！
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